ウディ・ハレルソン出演、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』監督最新作がスウェーデンにて撮影再開

『スリー・ビルボード』(2017)のウディ・ハレルソン出演、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(2017)のリューベン・オストルンド監督が手掛ける初の英語作品『Triangle of Sadness(原題)』の撮影が再開されていることがわかった。米Deadlineが報じている。
本作の撮影は2020年2月19日から70日間に渡って、スウェーデン、ギリシャ、アドリア海などで撮影が行われる予定と伝えられていた。しかし、撮影開始から僅か25日で新型コロナウイルス感染症の影響によって撮影中断。そして、3ヶ月の時を経て、6月末頃からスウェーデンにて撮影再開された。オストルンド監督によると、撮影再開に至るまでの道程には苦労が絶えなかったようだ。
「撮影再開できるのを待っている間、常にプレッシャーが高まり続けていました。もはや、この映画を製作できないのではないかとも考え始めていましたね。ただ、ウディ・ハレルソンの予定を確保することが出来たことで、状況は好転し始めました。活気に満ち溢れていて、これ程までに撮影を楽しいと思ったことはありません。」
オストルンド監督は撮影再開に向けて、新型コロナウイルス感染症の対策手順を準備したとのこと。「セットを各グループで分けました。役者陣がセットに入る時はスタッフ全員がマスクを着用するなど、沢山の手順を用意しましたよ」。
一方、新型コロナウイルスの影響でスウェーデンに辿り着くことさえ危ぶまれていたハレルソンも今回、撮影再開について声明を発表している。「不安定の状況の中、地球を半周してまでやりたい仕事というのは、そう多くはないですよね。ただ、天才リューベン・オストルンドと仕事を共に出来るなんて、どれだけ恵まれていることか。今までの中で最も満足している経験の一つです。」
『Triangle of Sadness』は、ファッションモデルのカップル、カールとヤヤの乗った豪華客船が沈没したところから物語が展開される。二人は億万長者のグループと掃除婦と共に、無人島に置き去りにされてしまった。サバイバル生活を余儀なくされた一同だが、掃除婦だけが魚を釣る方法を知っていることから、旧来のヒエラルキーが一気に逆転していくことに……。出演者にはウディの他、『キングスマン:ファースト・エージェント』のハリス・ディキンソン、『スター・ウォーズ』プリクエル3部作でシオ・ビブル首相を演じたオリバー・フォード・デイヴィーズ、チャールビ・ディーン・クリーク、ドリー・デ・レオンらが集っている。
Source: Deadline