『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』アクションシーンの削除、わずか1割程度だった ─ 「J・Jカット」説の真相いかに

『スター・ウォーズ』スカイウォーカー・サーガの完結編となった『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に、監督のJ・J・エイブラムスが望んだ真のバージョン「J・Jカット」は存在するか……。にわかにささやかれてきた噂の真偽をめぐる、新たな情報が飛び込んできた。
本作でスタント・コーディネーターを務めたユーニス・ハサートいわく、本作のために撮影されたアクションシーンは、ほぼカットされずに完成版に残っているという。米Screen Rantの取材にて、ハサートはこう語っているのだ。
「今までに参加してきた映画は、60%から65%、70%くらいが(完成した)映画に残るんです。(『スカイウォーカーの夜明け』では)全体的に見て、撮影したアクションの90%くらいが入っていますね。」
もともと「J・Jカット」の噂は、米国の掲示板サイトRedditを発端に、TwitterなどのSNSを通じて拡散されたもの。ファンやメディアの間では、本作の編集をめぐって推測が繰り返されてきた。しかし、アクションシーンが全編のカギを握る『スター・ウォーズ』において、撮影されたうちの90%が完成版に残ったということは、映画全体の流れに大きな変更はなかったとみてよさそうだ。
しかしながら、以前は気になる証言も聞かれていた。レジスタンスのボーモント・キン役を演じたドミニク・モナハンは、以前「僕が参加した短い時間でさえ、たくさん撮ったものが劇場公開版には入っていない」と証言し、「多くのファンと同じく、僕もディレクターズカット版を望みます」と語ったのだ。また、ローズ・ティコ役のケリー・マリー・トランも、モナハンらと撮影した戦闘シーンが短縮されたことを明かしていた。
その一方で、J・Jの親友であり、同じくレジスタンスの一員のスナップ・ウェクスリー役を演じたグレッグ・グランバーグは「“J・Jカット”なんてものがあるのなら、僕はビックリですよ」と否定している。「個人的には、真実じゃないと思います」「シーンをカットするのがしんどい、みたいなこと、彼(J・J)は一回も言ってないですよ」。いずれにせよ、事の真相は、確たる形では明かされていないままだ。
ちなみに『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のブルーレイ&DVD(MovieNEX)には、特典映像として、未公開シーンに類するものは単独収録されていない。前作『最後のジェダイ』(2017)がソフト化された際、およそ30分近い未公開シーンが収録されたこととは対照的だろう。
Source: Screen Rant