フィンの過去、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でより明らかに

あなたが『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に期待したいものは?何と言っても、サーガの完結作である。これまでの謎が明かされてくれるものと楽しみに待つファンも多いだろう。
『スカイウォーカーの夜明け』で解明されるべき要素は数多いが、中でも興味深い題材のひとつが、フィンの過去だ。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)からのトリロジーにおける主人公格のひとりであるフィンといえば、もともとはファースト・オーダーのいちストーム・トルーパー、FN-2187だったというユニークな出自を持つキャラクターだ。ファースト・オーダーの残虐なやり方に同意できず、ついに軍を脱走、そこで出会ったレジスタンスのパイロット、ポー・ダメロンと意気投合し、“フィン”という名前をもらって……というストーリーは『フォースの覚醒』で明らかだが、それ以前の物語、生い立ちや成長はあまり語られていない。

『スカイウォーカーの夜明け』公開を前に、J・J・エイブラムス監督はフィンのオリジンについて米Vanity Fairに「今作のストーリーにおける一部分」で、「エピソード7(『フォースの覚醒』)でも仄めかされていましたが、今作ではもう少し解明されます」と予告している。
「それぞれのキャラクターの歴史に、もっと光が当てられるということです。別に、幼少期からの全てが徹底的に明かされるとか、どういう経緯を踏んでこうなったのかを全て明かすとか、そういうわけではないですよ。ただ、フィンの過去や、ポーの過去には、疑問がたくさんありますよね。それからもちろん、レイとカイロ、そして新登場するキャラクターたちにも。」
今作にかけられた責任は重大だ。ここで謎の解明がなされなければ、(ディズニーが何らかのスピンオフ作品を製作する可能性は捨てきれないとしても、)基本的にはもう二度と語り直す場所はなくなる。J・Jの言うように、各キャラクターについて知っておくべき謎を、『スカイウォーカーの夜明け』1作で明らかにしなけらばならない。「これで完結作だというマインドセットを大いに持って今作に取り組んだ」、「ある答えを出す。あることを知ってもらう」と、J・Jはその堅い覚悟を語る。
「エンディングってすごく難しくって、それはこれまでの要素を全て取り入れなくちゃいけないから。今回の場合は、8本も前作がある。それを終わりまで描くんですよ。だからこそ、メインのストーリーに加えて、メインキャラでも他のキャラでもそうですが、観終わった後に彼らのことがよく分かったように感じて欲しい。僕たちにとっては、それが重要なんです。」
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)日米同時公開。物語の行方を、全世界が固唾を呑んで待っている。
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Source:Vanity Fair