パルパティーン役イアン・マグダーミド、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』語る

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』には、予告編でもすでにその声が聞かれるように、ダース・シディアス卿としても知られる皇帝パルパティーンが再登場した。前作『最後のジェダイ』(2017)の時点では多くの人が予想しなかっただろう展開、やはり演じていた当人も同じ気持ちだったという。『ジェダイの帰還』(1983)から36年後の復帰について、俳優イアン・マクダーミドが率直な感想を述べている。
この記事には、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のネタバレと捉えうる内容が含まれています。
「まったく予想外でした。1年前にJ・Jからメールをもらって、本当に驚いたんです」。本作の撮影現場で行われたインタビューで、マクダーミドはこう語っている。
「電話する時間はありますか、いつ電話すべきでしょうか、と書いてあったので、この時間に、この番号に、と返信しました。すぐに連絡があって、“皇帝の再登場を考えているんですが、どう思われますか?”と言われたんです。だから自分を抑えながら、“最高じゃないですか”と。だけど声が大きくなっちゃったことに気づいて、“こんな喋り方をしてたらキャスティングされないぞ”と思って、“ええ、素晴らしいですね”なんてね。」
しかし、パルパティーン/ダース・シディアスは『ジェダイの帰還』で命を落としたのではなかったか。やはりマクダーミド自身もそう思っていたようで、『スカイウォーカーの夜明け』のロンドン・プレミアでは、英Digital Spyに「もう死んだと思ってました」と話している。
「『ジェダイの帰還』の時に、僕は銀河の地獄(Galactic Hell)に投げ落とされましたから。“僕は復活するの?”と聞いたら、ジョージ(・ルーカス)には“いいや、死んだよ”と言われていましたよ。だからそのつもりだったんですが、もちろん(当時は)それからプリクエルに出ることも分かっていなかったですしね。つまり、ある意味では死んでいなかったわけで、だから彼の若い頃を演じたわけです。けれども、今回は本当に驚かされましたね。」
撮影中のインタビューによると、J・Jは「ダークサイドについて、始まりと同じ形で9つのエピソードを締めくくりたい」との考えからパルパティーンの再登場を望んだそう。なお、もともと「エピソード9」の脚本・監督を務める予定だったコリン・トレボロウ(のちに降板し、完成版には「原案」としてクレジット)は、パルパティーンの再登場がJ・Jのアイデアであることを証言している。
思えば『フォースの覚醒』(2015)で新3部作が開幕する直前の2015年12月、マクダーミドはダース・モール役のレイ・パークと揃って来日し、再登場については「私もダース・モールも死んでしまっているから」と口にして観客を笑わせた。しかしその後、2017年9月には「また演じられるチャンスはきっとあるはず」「後のサプライズとして私を取っておいているのかも、何も知りませんけど」と発言。『スカイウォーカーの夜明け』の撮影は2018年10月に始まっており、今回の証言によると、マクダーミドはその約1年前に出演オファーを受けていたそう。つまり「演じるチャンスはあるはず」発言の時には、すでになんらかの話を聞いていた可能性もある。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)より公開中。
Sources: Digital Spy, Brian Penny