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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』レイ、フィン、ポーのトリオ掘り下げる ─ 「オリジナル3部作の精神にならって」

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(エピソード9)
(The Walt Disney Company/Image Group LA) OSCAR ISAAC, JOHN BOYEGA, DAISY RIDLEY

『スター・ウォーズ』スカイウォーカー・サーガの完結編、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を手がけるJ・J・エイブラムス監督は、『フォースの覚醒』(2015)に続き、再び過去作への敬意を払った作劇に取り組んでいるようだ。ポー・ダメロン役のオスカー・アイザックは、本作が「オリジナル3部作にならって」レイ、フィン、ポーのトリオを掘り下げる物語になっていることを明かしている。

Entertainment Weeklyによれば、『スカイウォーカーの夜明け』の舞台となるのは前作『最後のジェダイ』(2017)から1年後。ファースト・オーダーに追い込まれたレジスタンスは窮地に立たされながらも、レイはフォースの訓練をさらに重ね、かたやフィンとポーはレイア・オーガナの命を受け、協力者を求めて銀河へと出発する。ところが、フィンとポーは成果を得られていないという。

フィンとポーのミッションについて、アイザックは「ボロボロになったレジスタンスの船にバンドエイドを貼ろうとしているようなもの」と語るが、やがてそこにはレイも加わり、3人はチームを組むことになる。『スター・ウォーズ』新3部作において、メインの3人がしっかりとチームを組むのは意外にも初めてのことだ。

「今回は3人が揃ったところを見られます。オリジナル3部作の精神にならって、お互いのことが大好きな3人組の関係性を掘り下げていくんです。彼らはずっと一緒にやってきているような気がしますが、実際に見ていただくと、これまで、そこに時間が十分割かれていなかったことに気づくと思います。」

『新たなる希望』(1977)から『ジェダイの帰還』(1983)のオリジナル3部作では、ルーク、レイア、ハン・ソロのトリオが物語の軸を担っていた。すなわち『スカイウォーカーの夜明け』で、J・J・エイブラムスは“3人組”という発想に立ち戻り、メインの3人をじっくりと描いているというわけだ。アイザックは、「ポーがコックピットを出てチームに加わるのは、すごくエキサイティングでした」とも語っている。「ポーがどんな人間なのかを特別な形で描くことができたし、あとの2人とは非常に深く繋がっていますしね」

本作の撮影現場では、レイ役のデイジー・リドリーやフィン役のジョン・ボイエガ、そしてアイザックの3人が初めて本格共演。エイブラムス監督は3人の関係を自然に描き出すために即興のセリフを許し、空気感を壊してしまわないよう、多くのシーンを長回しで撮るという工夫も凝らしたという。

ちなみにアイザックは、いまやレジスタンスがただの寄せ集め集団ではないことも強調している。『最後のジェダイ』からの1年間で、レイとフィン、ポーをはじめとする一同は大幅な成長を遂げたようなのだ。「(前作のあと)訓練の時間は十分ありましたからね。僕たち3人が打ち解けていく、すごく良いシーンもありますよ」

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)日米同時公開。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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