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『トイ・ストーリー4』ピクサー恒例の短編作品上映なし ─ シリーズ第1作以来24年ぶり、米報道

トイ・ストーリー4
©2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ディズニー/ピクサー最新作『トイ・ストーリー4』は、ピクサー作品恒例となった“短編作品の同時上映”が存在しない24年ぶりの作品となるという。米Slateに対してディズニー側が認めた。

ピクサーが長編映画の劇場公開時に短編作品を同時上映するようになったのは、スタジオの第2作『バグズ・ライフ』(1998)で、上映されたのは『ゲーリーじいさんのチェス』(1998)だった。『トイ・ストーリー』シリーズの記念すべき第1作、『トイ・ストーリー』に同時上映作品は存在しなかったのである(ソフトのリリース時、同作の原型となった1988年製作の短編『ティン・トイ』が特典映像として収録されたが、これは公開時に併映されたものではない)。

これまでピクサー製作の短編作品は、『Bao』(2018)や『ひな鳥の冒険』(2016)、『フォー・ザ・バーズ』(2000)、そして『ゲーリーじいさんのチェス』がアカデミー賞の短編アニメ映画賞を射止めるなど、観客や批評家から高い評価を受ける傾向にあった。『リメンバー・ミー』(2017)では、ピクサーではなくウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作『アナと雪の女王/家族の思い出』(2017)が22分という異例の長さでの同時上映されたことも記憶に新しい。

ともあれ、『トイ・ストーリー4』に同時上映作品が存在しないことは、プロデューサーのジョナス・リヴェラ氏をもって「ひとつの物語を終える作品として、この映画には満足している」と言わしめる本作にはふさわしいのかもしれない。『トイ・ストーリー』以来、24年ぶりに完全に独立した形で公開される『トイ・ストーリー4』。このシリーズの物語がまさしく一周するかのようで、どこか感慨深いではないか。

映画『トイ・ストーリー4』は2019年7月12日(金)全国ロードショー

『トイ・ストーリー4』公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html

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Source: Slate

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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