ジェームズ・ガン監督が脅迫を告白、『ザ・スーサイド・スクワッド』一部の過激ファンより

DCコミックスの新作映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』でメガホンを取るジェームズ・ガン監督が、一部のファンから脅迫を受けていることを明かした。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでおなじみのガン監督が手がける本作は、2016年に公開されたデヴィッド・エアー版『スーサイド・スクワッド』から一新されるという。ガン監督によるオリジナル作品として作られ、登場する悪党キャラクターは総勢20名以上とされている。
そんな本作に関してガン監督は、一部のファンから脅迫を受けていることを自身のTwitterで告白。「今日の朝、IG(Instagram)で…」と前置き、「これは脅迫だ。もし殺したら(キャラクターの名前は伏せますが)、ヘイトクライムを起こすぞ」という内容のメッセージが届いたことを明かした。ガン監督は「毎日のことです」と付け加えている。
This morning on IG: “This is a threat. If you kill (character name redacted) I will hatecrime you.” Every. Single. Day. https://t.co/LVlRfMTUG2
— James Gunn (@JamesGunn) May 15, 2021
本作では、悪党たちの殺し合いが行われることになる。以前、ガン監督は「『ザ・スーサイド・スクワッド』では何人のキャラクターが死にますか?」という質問に対し、「彼らのほとんどですね」と答えていた。ガン監督への脅迫行為は、こうした発言を目にした一部の過激なファンによるものと思われる。
ガン監督によれば、脅迫の頻度は「50のポジティブ(意見)に対して、1のネガティブ」とのこと。こうした脅迫の声について、「ネガティブ意見の泥沼にはまりこんだり、ポジティブ意見に麻痺してしまったりするアーティストが多いように思います」との持論を述べるガン監督。「私はこういったことに囚われないようにしていますし、自分の好きなことに集中しています」と綴った。
DCコミックス関連の作品を巡っては、製作の米ワーナー・ブラザースの幹部が、ザック・スナイダー監督による『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』への不支持などを理由に、一部のファンから脅迫を受けていたことも判明している。これに、米ワーナーメディアのアン・サルノフCEOは「いかなるものでも許容することはできません。こうした行為はどのフランチャイズ、どのビジネスのことであれ非難に値することです」とのコメントを出していた。
Source: James Gunn Twitter ,Variety