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「ウォーキング・デッド」アニメ化も検討中 ─ シリーズ重要人物が今後の計画を語る

ウォーキング・デッド シーズン10 第16話
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「ウォーキング・デッド」ユニバース、いったいどこまで拡大するのか。シリーズのチーフ・コンテンツ・オフィサーのスコット・ギンプル氏が、アニメ版「ウォーキング・デッド」の将来的な製作を視野に入れていることを明かした。

2010年に始まった「ウォーキング・デッド」メインシリーズは2022年に完結予定。2020年10月には、スピンオフドラマ「ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド」の配信がスタートし、2023年以降にはダリル・ディクソン&キャロル・ペルティエのスピンオフドラマや、アンソロジーシリーズ「テイルズ・オブ・ザ・ウォーキング・デッド(原題)」も控えている。

そんな中、米The Hollywood Reporterにて、ギンプル氏は「アニメーション作品もじっくり検討しています」とコメント。原作者のロバート・カークマンが大人向けのヒーローアニメ「インヴィンシブル(原題:Invincible)」の原作・脚本・製作総指揮を手がけるなど、アニメーションに強い人材が周囲に揃っていること、自身や「ワールド・ビヨンド」を手がけるマット・ネグリートがアニメーション出身であることなど、複数の理由を挙げた。「カークマンが(『インヴィンシブル』で)道を拓いてくれるかもしれません。そうすればアニメ版『ウォーキング・デッド』をやれるかも」

一方、アンソロジーシリーズである「テイルズ・オブ・ザ・ウォーキング・デッド」には新旧のキャラクターが登場予定だが、ギンプル氏は「今までとは無関係なことをやれるのも良い」と述べており、アンソロジーならではの方法でユニバースをを拡大することにも意欲を示している。すなわち、作品のフォーマットに応じて物語の形を変化させたいという考えなのだ。「ミニシリーズならどういうことがやれるのかも考えています。全6話なら全6話で。(『テイルズ・オブ・ザ・ウォーキング・デッド』の場合は)アンソロジーならどうか、独立した物語ならどうなるのか」。

このような発想である以上、もしも仮にアニメ版「ウォーキング・デッド」が製作されるとしたら、それはドラマでも実現できる内容をアニメで展開するという作品にはならないだろう。では、いったいどんな物語になるのか……。もっとも、まだメインシリーズさえ完結しておらず、今後も多数の作品が控えている以上、今から想像するほうが野暮ともいえそうだ。

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Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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