【ネタバレ】「ウォーキング・デッド」は別エンディングがあった? ─ 結末変更、納得の理由が判明

この記事には、「ウォーキング・デッド」シーズン11第24話『レスト・イン・ピース』のネタバレが含まれています。

「ウォーキング・デッド」当初のエンディング
最終回のラスト14分は、1年後の未来が映し出される。平和を手に入れたコミュニティが新生活を送る中、ダリル(ノーマン・リーダス)は仲間に「必ず戻る」と約束してバイクで旅立っていく。すると画面は切り替わり、長らく姿を消していたリック(アンドリュー・リンカーン)&ミショーン(ダナイ・グリラ)が登場。それぞれ違う場所から今までに出会ったすべての仲間に思いをはせ、最後はジュディス(ケイリー・フレミング)とRJ(アンソニー・アゾール)が未来に目を向けるショットで幕切れとなる。
しかし当初の予定では、舞台は12年先にタイムジャンプし、シリーズ第1話にオマージュを捧げるエンディングになるはずだったという。ある関係者によると、のちにカットされたオリジナルのエンディングはこうだ。
ダリルが去った後、画面はアトランタ郊外のフリーダム・パークウェイ(第1話でリックが馬に乗って駆け抜ける道路)に切り替わる。改造されたバンが映し出され、前の座席には20代の若い女性と男性が乗っている。大人になったRJとジュディスだ。さらに後部座席には、ココとグレイシーも乗っている。彼らは両親の遺志を継ぎ、生存者をコミュニティに連れ戻すため外で待機しているのだ。最後にRJが無線で「聞こえたら返事をしてくれ。こちらはリック・グライムズだ」(第1話でリックが言ったセリフ)と話すと、生存者が声を返す。「……もしもし?」
第1話を覚えているファンにとってノスタルジックな演出だが、なぜこのエンディングはカットになったのだろうか?その理由はこれが「ウォーキング・デッド」の「世界観を構築する」ような内容ではなく、「よく知らないキャラクターの‟新バージョン”で番組を終わらせる」ことに意味がないためだという。
たしかに最終的なエンディングは、過去キャラにもスポットを当てながら物語にピリオドを打つと同時に、リック&ミショーンのスピンオフを含む新シリーズの準備にもなっていた。今後ユニバースを拡大していく同シリーズにとって、ふさわしい最後だったといえるだろう。一方で、オリジナルエンディングの大人版ジュディス&RJは、視聴者になじみがない上、現時点でスピンオフが決定しているわけでもない。もし当初の案がそのまま採用されていたら、腑に落ちない終わり方になっていたかもしれない。
「ウォーキング・デッド」はついに完結となったが、2023年にはダリルを主役とした「ダリル・ディクソン(原題)」、ニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)&マギー(ローレン・コーハン)を主役とした「ウォーキング・デッド:デッド・シティ(原題)」、リック&ミショーンのスピンオフといった3作が控えている。どんどん広がる「ウォーキング・デッド」ユニバースから、さらに目が離せなくなりそうだ。
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Source:Insider