「ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド」はリック・グライムズの映画版と繋がるか、クロスオーバー計画「ある」

人気ドラマシリーズ「ウォーキング・デッド」のメインシリーズは、2021~2022年放送のシーズン11をもって完結する。しかし、その世界観は拡大傾向を継続しており、2020年10月には、スピンオフドラマ「ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド」がスタート。アンドリュー・リンカーン演じるリック・グライムズが主人公となる映画版『ウォーキング・デッド(原題:The Walking Dead)』も控えているのだ。
そもそも「ワールド・ビヨンド」は、当初2シーズンかぎりといわれ、映画版へのリンクもささやかれた作品だった。これが真実なら、もはや「ウォーキング・デッド」ユニバースはメインシリーズ抜きで拡大できる土壌を築いていることになる。チーフ・コンテンツ・オフィサーのスコット・ギンプル氏は、米Looperにて「もちろん、その計画はまだ残っています」と語った。
言い換えれば、これは「ウォーキング・デッド」メインシリーズの延長上にある映画版と、スピンオフ作品たる「ワールド・ビヨンド」のクロスオーバーという話にもなろう。実際にギンプル氏は、2020年10月、New York Comic Conのパネルイベントにて、クロスオーバーの計画があることも認めていたのだ。しかし、それは近い将来の話ではないらしい。ギンプル氏は「誰が作業にあたっているなどとは言えないほど遠いところの話」「たくさん障害はあるけれど、可能性はある」と語っていた。

では、リックが主人公となる映画版の第1作に「ワールド・ビヨンド」のキャラクターが登場することはありうるか。この問いに対して、現在のギンプル氏はとても慎重だ。同じくLooperでは「どんな可能性もありますが、最初の映画でたくさんクロスオーバーをやることはないでしょう」と述べ、原作・製作総指揮のロバート・カークマンが言っていたという言葉を借りて現状を説明している。
「僕たちは今、本当にじっくり考えるために時間を費やしているし、しっかりとテストをしているし、あらゆる方向性をすべて検討している。だから、いろんな意味でまだ研究の途中です。(『ウォーキング・デッド』では)いろんな作品を作ってきましたが、今の僕たちはとにかく完璧にしたいんですよ。」
それゆえに、2シーズンかぎりといわれた「ワールド・ビヨンド」が、今後さらに延長される可能性もあるという。「もっと必要だと思えば、さらに作ることになります」とはギンプル氏の談。「この作品は、短いシリーズとして作っている初めてのドラマ。こういう番組が今はたくさんありますが、僕たちはたくさんの物語を語ってきたし、語れる物語がたくさんある。だから、どうなるかは様子見です」。
Sources: Looper, NYCC, ComicBook.com