『バイオハザード』新作映画か? 『アンブレラ・クロニクルズ』企画進行中 ─ 『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』続編の可能性

『バイオハザード』シリーズの新作映画が水面下で進行している可能性が浮上してきた。
カナダ・オンタリオ州サドベリーのニュースサイト「sudbury.com」によると、オンタリオ州政府は、サドベリーにて実施されるプロジェクトに支援金1,100万ドルを出資。そのうち200万ドルが、『ジ・アンブレラ・クロニクルズ(The Umbrella Chronicles)』と称された映画作品に提供されたことがわかった。
作品の詳細は不明で、現在のタイトルも仮題とみられるが、「アンブレラ・クロニクルズ」とは、ゲーム『バイオハザード』シリーズの一作『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』(Wii)と同じもの。映画シリーズの前作『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(2021)もサドベリーにて撮影されていたほか、同作を手がけたRaccoon HG Film Productionsが、この『ジ・アンブレラ・クロニクルズ』でも製作を担当する。
映画版『バイオハザード』シリーズは、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のシリーズが2002年~2016年にかけて計6作発表されたのち、前作『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』でリブートされた。同作はストーリーのほか、スタッフ・キャストも一新。『海底47m』シリーズのヨハネス・ロバーツを監督に迎え、ゲームに忠実かつ野心的な映像化を目指し、さらに劇中では続編の可能性も示唆されていた。

現時点で、この『ジ・アンブレラ・クロニクルズ』が『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』の続編なのか、あるいは再リブートなのかはわからない。『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』は製作費2,500万ドルに対し、全世界興行収入は4,200万ドル。宣伝・広報費を含めば黒字にはならなかったとみられるが、シリーズのポテンシャルを踏まえれば続編のゴーサインが出されていても不思議ではない数字だ。
ちなみに『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』でウェスカー役を演じたトム・ホッパーは、同作が劇場公開よりも配信リリースで優れた成績を示したことを以前明かしていた。「僕が知っているのは、オンデマンドで非常に成功し、多くの方々がこの作品を家で観てくれたということ。(製作の)コンスタンティン(・フィルム)やソニー、作品を運営する方々はとても喜んでいると思います」と語っていたのである。
『ジ・アンブレラ・クロニクルズ』の撮影時期は未定。本当に『バイオハザード』の新作ならば、きっと遠からず正式発表がなされることだろう。
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Source: sudbury.com, Bloody Disgusting