『ムーンライト』バリー・ジェンキンス監督のドラマ「地下鉄道」新たな特報映像が米公開 ─ ジョエル・エドガートンなど出演

『ムーンライト』(2016)『ビール・ストリートの恋人たち』(2018)のバリー・ジェンキンス監督が全話を手掛ける、Amazon Studios製作のドラマシリーズ「地下鉄道(原題:The Underground Railroad)」より新たな米国版特報映像が公開された。
「地下鉄道」は、作家コルソン・ホワイトヘッドによる同名小説(早川書房)が原作。全11話構成の本作は、奴隷制度が蔓延る19世紀初頭、アメリカ南部のジョージア州にある農園で、奴隷として囚われている少女コーラを主人公とした物語だ。彼女は自由を求めて脱走することを決意するが、奴隷狩りのリッジウェイが追って来る。“地下鉄道”とは南部から北部への逃亡を手助けした市民たちの組織を指す言葉だが、本作は「もしも、本当に地下鉄道が走っていたら?」という空想を活かし、歴史的事実を飛躍させて描いた逃亡劇だ。
神秘的な音楽が流れる映像では、決死の覚悟で農園から脱走したコーラが地下鉄道を目指す姿が捉えられている。黒人で溢れ返る明るい場所を歩くコーラの姿も映し出されているが、この場所が地下鉄道なのかは定かでない。今度は綺麗な服装に身を包むコーラが、仲睦まじく男と踊る場面が映し出されている。関係性は不明だが、その場面の裏ではコーラと謎の女性の意味深な会話が繰り広げられていた。「あなたの名前は?」「コーラ・ランドル」「自由になりたいのか、それとも逃げたいのか?」「よくわかりません」。
監督・脚本を務めたのはバリー・ジェンキンス。出演者にはコーラ役にスソ・ムベドゥ、少年ホーマー役にチェイス・W・ディロン、リッジウェイ役にジョエル・エドガートンの他、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)のデイモン・ヘリマン、『ミッドサマー』(2019)のウィリアム・ジャクソン・ハーパー、『バイス』(2018)のリリー・レーブなどが参加。『ムーンライト』『ビール・ストリートの恋人たち』に続き劇伴をニコラス・ブリテル、撮影をジェームズ・ラクストンが務めた。製作には『ムーンライト』アデル・ロマンスキー&デデ・ガードナーが就任している。なお、2020年9月下旬に撮影終了した模様だが、配信日に関しては現時点では不明だ。
Source: ComingSoon.net