『ヴェノム』中国で大ヒットスタート ─ 日本記録の24倍、『スパイダーマン:ホームカミング』も超えた

ソニー・ピクチャーズが放つマーベル作品『ヴェノム』が絶好調だ。日本では2018年11月2日(金)に封切られるやいなや、週末3日間でおよそ6億円の大ヒット。動員数・興行収入共に第1位を記録した。この週の動員ランキング2位は同じく初週『スマホを落としただけなのに』だったが、その差は「圧倒的」だったという。
11月8日(金)には、『毒液 : 致命守護者』 のローカル・タイトルで中国公開もスタート。米Forbsの報告によれば、前夜プレビュー上映分も合わせると初日で3,420万ドル、およそ39億円を稼ぎ出した。日本での初日興行収入はおよそ1億6,000万円だったので、実に24倍ということになった。
他のマーベル映画の中国初日記録と比較しても、『ヴェノム』の勢いはよく分かる。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)は3,000万ドル、『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』(2016)は3,300万ドル、そして同ソニー・ピクチャーズ製の『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)は2,160万ドルだった。『ヴェノム』はスパイダーマンからの派生作品だが、中国では初日興行収入をもって”本家超え”を果たしたことになる。
このヒットは、中国におけるマーベル映画の人気を改めて証明することとなった。同国では、『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』の全世界興行収入のうち実に17%分におよぶ3億6,000万ドルを稼ぎ出している。『スパイダーマン:ホームカミング』も最終的に1億1,600万ドルを記録し、これは全世界興行収入の13%分を占める成績だ。
『ヴェノム』の製作費は、アメコミ映画としては低予算の1億ドル。『スパイダーマン:ホームカミング』の製作費は1億7,500万ドルだった。まさにシンビオートらしく、黒字のパフォーマンスを発揮しているというわけだ。Forbsは、『ヴェノム』の最終的な全世界興行収入は7億〜7億5,000万ドル到達の可能性もあると見立てた。
Source:Forbs