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『ヴェノム3』が進行中のついでに1作目の未使用映像が公開、イヤイヤ駄々っ子ヴェノムがエディを困らせる

ヴェノム
©&TM 2018 MARVEL

ソニー・ピクチャーズによる『スパイダーマン』シリーズ最新作『ヴェノム3(仮題)』の製作が順調に進んでいるようだ。主演トム・ハーディは現在3作目のプリプロダクション(編集作業)中であると伝えるとともに、シリーズ1作目『ヴェノム』(2018)での未使用映像をInstagramで公開している。エディ・ブロックとヴェノムのコミカルなやりとりを見てみよう。

映像はVFX処理前のもののため、ヴェノムの姿こそ見えないものの、ハーディ渾身の“2人1役”でエディ×ヴェノムのコミカルな掛け合いを垣間見ることができる(本国版でトム・ハーディはヴェノム声優も兼任している)。

オフィス街にやってきたエディはドライバーに礼を言って車を降りる。しかし、どうやら駄々っ子ヴェノムは行きたくない様子。「ヤダ!」「行くぞ!」「ヤダ!」「行くったら行くぞ!「ヤダったらヤダ!」とドアを開け閉めするしょうもない攻防戦が繰り広げられる。

ヴェノムはエディの身体を引っ張って、車に戻ろうとしているようだ(ハーディのボディ・ランゲージに天晴れだ)。エディは「いや、戻らないぞ!ホラ見ろ、車も行っちゃったぞ。バイバイ、車!」と手を振る。往生際の悪いヴェノムは「走って帰る!」と訴えるが、エディに「走らないの!」とたしなめられている。

どうやらヴェノムは、これから向かおうとする場所に絶対に行きたくないようだ。しびれを切らしたエディは「アニーもいるぞ」と絞り出す。ミシェル・ウィリアムズが演じたシリーズのヒロイン、アン・ウェイングのことだ。ヴェノムが「ンンンンン」と疑い深い唸り声を上げると、エディは「そうだよ、アニーも中にいるから」と子どもをあやすように押し通す。ヴェノムもようやく観念した様子で、ついに建物の中に入ることができた。そこには『EMERGENCY』とあり、この建物が病院や医療センターであることがわかる。映像はハーディのアカウントで見ることができる。

トム・ハーディ主演の『ヴェノム』シリーズは、スパイダーマンの宿敵であるヴェノム/エディ・ブロックを主人公とする物語で、ソニー・ピクチャーズが手がける「Sony’s Spider-Man Universe (SSU)」では『スパイダーマン』に次ぐ人気を誇る。ルーベン・フライシャー監督による第1作、アンディ・サーキス監督による第2作『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)はともに大ヒットを記録、第3作の企画は2022年4月に正式発表されていた。

この第3作は新たにケリー・マーセルが監督に抜擢。シリーズ前2作の脚本や製作を担ってきた人物で、これが監督デビュー作となる。

3作目の公開時期やあらすじは伝えられていないが、この度の映像のように、お馴染みエディ×ヴェノムのドタバタコメディぶりを残して欲しいと望むファンは多いはず。エディ×ヴェノムは前作や『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022)で驚きの展開を迎えたが、果たして3作目ではどんな道を辿るのだろう。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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