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『ヴェノム』続編、正式に進行中 ─ 前作脚本家が再登板、監督は交代の可能性も

ヴェノム
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米ソニー・ピクチャーズが、マーベル・コミック原作映画『ヴェノム』(2018)の続編企画を正式に進行しているという。米VarietyThe Hollywood Reporterが報じている。

報道によると、『ヴェノム』続編には、前作に脚本家チームの一員として携わっていたケリー・マーセルが再登板する方針。Varietyによると、正確な金額は不明ながら、ケリーは非常に優れた条件でスタジオとの契約を結んだということだ。

女優・脚本家・プロデューサーとして活動してきたケリーは、ドラマ「Terra Nova ~未来創世記」(2011)や映画『ウォルト・ディズニーの約束』(2013)、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015)を執筆。『ヴェノム』続編では、エグゼクティブ・プロデューサーも兼任すると伝えられている。

2018年12月、前作を執筆した脚本家のジェフ・ピンクナー氏は、『ヴェノム』続編の企画が進行していること、自身は執筆に関わっていないことを明かしていた。パートナーであるスコット・ローゼンバーグ氏も含めて、続編には脚本家としては参加していないとみられる(プロデューサーとしての関与は不明)。

ヴェノム
©&TM 2018 MARVEL

『ヴェノム』続編には、主人公エディ・ブロック/ヴェノム役のトム・ハーディ、アン・ウェイング役のミシェル・ウィリアムズ、そしてクレタス・キャサディ/カーネイジ役のウディ・ハレルソンが続投する見込み。監督は決定していない。

Varietyによれば、前作のルーベン・フライシャー監督は『ゾンビランド2(邦題未定、原題:Zombieland 2)』の製作で多忙のため、新たな監督が起用される可能性があるとのこと。一方、The Hollywood Reporterは『ゾンビランド2』に言及しつつも監督交代の可能性には触れておらず、前作公開時にフライシャー監督が続編への登板を希望していたことを特筆している。

前作『ヴェノム』は、全世界興行収入で8億5,556万ドルというスマッシュヒットを記録(2019年1月6日時点※米国時間)。これは『ワンダーウーマン』(2017)やサム・ライミ監督版『スパイダーマン』(2002)をしのぐ数字である。日本でも大ヒットを記録し、2018年12月3日時点で日本興行収入20億円の大台を突破。続編の製作は確実視されていた。

なおソニーは、2020年10月2日にマーベル原作の続編映画を米国で公開する方針。これが『ヴェノム』続編ではないかとの声もあるが、その確証は得られていない。

Sources: Variety, THR, Box Office Mojo

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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