『ヴェノム』結局スパイダーマンは登場する、しない? 監督「言っていいのかわからない」

マーベル・コミック屈指の人気を誇るダークヒーロー、ヴェノムをトム・ハーディが演じることで話題の映画『ヴェノム』。スパイダーマンの宿敵であるヴェノムにとって初めての単独作品だが、製作発表以来、多くのマーベル・ファンが気にしているのは「スパイダーマンは登場するのか、しないのか」という問題だ。
このたび米Los Angeles Timesのインタビューにて、本作を手がけたルーベン・フライシャー監督がこの謎に言及した。「やはり」というべきか「意外にも」というべきか、監督はスパイダーマンの登場について明言を避けている。
「正直、何を言っていいのかわからないんですよね。その…答えは知ってますよ、僕は映画を観てますから。でも言っちゃいけないことを言って、トラブルに巻き込まれたくないので…。」

『ヴェノム』の関係者たちは、これまで本作にスパイダーマンが登場するかどうかについて肯定も否定もしていない。今回のルーベン監督による発言のみならず、以前はプロデューサーのマット・トルマック氏が、インタビューで「ヴェノムの映画ですよ」とだけ繰り返し、なぜか決定的な答えを避けつづけるという奇妙な受け答えをみせていた。
しかしながら、そもそも『ヴェノム』はマーベル・シネマティック・ユニバースとは世界観を共有しない、独自の世界観を有する作品として発表されていたはずである。世界観の問題をめぐっては紆余曲折あったが、ひとまずトム・ホランド演じるスパイダーマンは登場しないというのがマーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズの共通見解なのだ。それにもかかわらず登場がキッパリと否定されない以上、やはり『ヴェノム』にスパイダーマンは登場するのか……?

これまで『ヴェノム』については、撮影現場にスパイダーマン役のトム・ホランドが参加したという噂が流れたこともあれば、トム・ホランドがヴェノムとの共演希望を公言してはトム・ハーディと監督が前向きに応じるなど、スパイダーマン登場の可能性が長らく匂わされつづけてきた。
その一方で、ソニーはマーベル・シネマティック・ユニバースと世界観を共有しないアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2019)の公開も待機中。すなわち、“トム・ホランドではないスパイダーマン”が登場する可能性も考えられるのだ。また一部報道によると、将来的なクロスオーバーを見越して、ソニー幹部は『ヴェノム』をR指定にしない方針だという。本作にスパイダーマンが登場しないにせよ、遠からずスクリーンでの共演を目指していることは間違いないだろう。
映画『ヴェノム』は2018年11月2日(金)より全国ロードショー。うーむ、謎が深まるばかり……。
『ヴェノム』公式サイト:http://www.venom-movie.jp/
Source: LATimes