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『ヴェノム』監督、早くも完全版の製作を否定せず ― 本編には大量のイースターエッグが存在

ヴェノム
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ソニー・ピクチャーズ製作、マーベル屈指の人気ダークヒーローを描く映画『ヴェノム』を手がけたルーベン・フライシャー監督は、早くも「完全版」製作の可能性を否定していない。

『ヴェノム』は米国で予告編は初公開されて以来、ある話題が常にファンの注目を集めてきた。主人公ヴェノムは“悪人を喰う”という特徴を持つキャラクターゆえに、そのまま映画化すれば暴力描写や残酷描写が多くなることは避けられない。では、本作のレーティングはどうなるのか……。
先日、米Fandangoは『ヴェノム』が米国でPG-13指定を受けたことを伝えている。コミックファンの期待したR指定ではない理由は、ソニー幹部がスパイダーマンとの将来的なクロスオーバーを求めたためだとされるが、2018年秋の注目作として、より広い層の観客に訴求したいという意向もあったのではないだろうか。

もちろん、そうなればファンが次に期待するのは、いずれ発売されるブルーレイ&DVDに残酷描写を含む未公開シーンが収録されること、あるいはそうしたシーンを含めて再編集された「完全版」が発表されることだろう。このたびFandangoのインタビューにて、フライシャー監督はその可能性を一切否定しなかった。

(完全版の制作などについては)どんな可能性も否定しません。映画の落ち着くところを見てみなくてはいけませんね。でも、どんな可能性も除外はしませんよ。」

ヴェノム
©&TM 2018 MARVEL

2018年9月現在、『ヴェノム』の劇場公開版がどの程度の残酷描写を含んでいるのかはわからない。PG-13指定とはいえ、できるかぎり過激な演出が目指されている可能性もあるわけだ。
なお同インタビューにて、監督は本作について「ダークでリアルで切れ味鋭く、ホラー要素の強いコミック映画を作りたかった」と述べているほか、主演のトム・ハーディは、ヴェノムを「人の頭を噛みちぎるし、みなさんの予想しないこともする」キャラクターだと説明している。劇場公開版でそうした目論見が無事に達されるかどうかが、いずれ「完全版」が製作される可能性を大きく左右するはずだ。もちろん、ファンからの声も極めて重要になるだろう。

ちなみにフライシャー監督は、『ヴェノム』の制作にあたって、コミックやキャラクターに忠実な映画化を心がけたという。それゆえ本編にはイースターエッグ(小ネタ)がたくさん用意されているそうで、「コミック・ファンのみなさんに見つけてもらうのが楽しみ」なのだとか。米予告編の公開時、熱心なファンの間で、コミックのコマを再現したシーンが話題になったのは監督にとって大きな喜びだったという。

映画『ヴェノム』は2018年11月2日(金)より全国ロードショー。

『ヴェノム』公式サイト:http://www.venom-movie.jp/

Source: Fandango

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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