『ヴェノム』続編、トム・ハーディが脚本執筆に参加 ─ 監督アンディ・サーキス「非常に現代的なストーリー」と明かす

マーベル・コミック最凶のダークヒーローを主人公とする映画『ヴェノム』(2017)の続編では、主演のトム・ハーディが脚本作業に深く関わっているという。監督に就任したばかりのアンディ・サーキスが、米テレビ批評家協会のプレスツアーにて語った。
前作『ヴェノム』では、敏腕な記者ながら大企業の秘密に迫る過程で職と恋人を失った主人公エディ・ブロックが、地球外生命体シンビオートに寄生され、少しずつ力を合わせながら敵と戦っていく様子が描かれた。日本では「だいたい『ど根性ガエル』」ともいわれた、ややコミカルな要素が織り込まれた冒険を経て、今度のエディとヴェノムはどんな戦いに臨むのか。
これまで『ヴェノム』続編について多くを語ってこなかったハーディは、舞台裏では準備を着々と進めていたらしい。サーキスいわく、「トムはケリー・マーセル(脚本家)と一緒に、新しいストーリーの執筆に深く関わっていました」とのこと。コミックファンがニヤリとする結末を経て、次なる冒険を自ら手がけていたようだ。監督は「(続編は)トムたちの解釈が大きな軸になっている」と述べ、「非常に現代的なストーリー。映画における物語のお手本になると思う」と自信をにじませた。
前作のルーベン・フライシャー監督からバトンを受け取ったサーキス監督は、就任から間もないものの、「初期段階ですが、きちんと物語についてのアイデアはあります」と述べた。「どんなビジュアルを見せたいのか、どうすれば登場人物を新しい方向性へ導いていけるかということも」。また、ハーディをはじめとする強力な俳優陣との共同作業にも「楽しみ」との期待を語っている。「素晴らしいフランチャイズですよね。監督を頼んでもらえて本当に光栄です」。

なおサーキスは、映画監督として『ブレス しあわせの呼吸』(2017)『モーグリ: ジャングルの伝説』(2018)を発表し、本作が長編第3作。俳優業と監督業について「両方やるのが大好き」だというサーキスは、今後も継続的な両立を宣言している。「ある役柄を演じ、その人物の視点から世界を見ることも、一歩退いて全体を構想し、大きなイメージを生み出す一部になることも素晴らしいことですよ」。俳優として、また『ロード・オブ・ザ・リング』などでモーションキャプチャーの第一人者として知られるサーキスもまた、エディ&ヴェノムと同じく冒険を続けている。
Source: GameSpot