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「ブレイキング・バッド」監督・脚本家の新作ドラマが本格始動 ─ 「ベター・コール・ソウル」キム役と再タッグ

ヴィンス・ギリガン レイ・シーホーン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/29732723968/ https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/42698423495/ Remixed by THE RIVER

「ブレイキング・バッド」(2008-2013)「ベター・コール・ソウル」(2015-2022)を手がけたヴィンス・ギリガンの新作ドラマ(タイトル未定)が、Apple TV+にて正式始動することがわかった。主演は「ベター・コール・ソウル」キム・ウェクスラー役のレイ・シーホーンが務める。米Deadlineが報じた。

本作は「ベター・コール・ソウル」「ブレイキング・バッド」および『エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE』(2019)で監督・脚本・製作を務めたヴィンス・ギリガンによる、世界のドラマファンが待望する次回作。「ベター・コール・ソウル」の完結前からギリガンは新作企画の存在を明かしていたが、このたびAmazonやAMCとの争奪戦を経てAppleが権利を獲得し、早くも2シーズンの製作を決定した

製作を担当するのは、「ベター・コール・ソウル」「ブレイキング・バッド」からギリガンと組んできたソニー・ピクチャーズ・テレビジョン(SPT)。ギリガンは製作総指揮とショーランナーを兼任し、同じく製作総指揮には「ベター・コール・ソウル」「ブレイキング・バッド」のダイアン・マーサー、元SPTのジェフ・フロストが就任した。

Appleはギリガンの次回作に強い関心を示しており、当初から有力候補と目されていた。その背景には、元SPT社長で「ブレイキング・バッド」の製作にゴーサインを出したザック・ヴァン・アンバーグ&ジェイミー・エリックが現在はApple TV+を統括していること、同じく元SPT幹部のクリス・パーネルがテレビ部門を担っており、ギリガンから厚い信頼を受けていることがある。

製作の発表にあたり、ギリガンは主演のシーホーンをはじめ、製作を担うアンバーグ&エリック、パーネルとの再タッグを喜んだ。ストーリーについては一切明かされていないが、既報によると犯罪やドラッグを扱うのではなく、「トワイライト・ゾーン」のように現実世界にひねりを加え、思わぬ形で人間存在を描く作品になるようだ。示唆に富みつつも、ギリガンらしい人間ドラマとユーモアの融合したシリーズになるとみられる。

報道を受け、レイ・シーホーンはTwitterにて「ほんとうに楽しみ。言葉では表現できません、心臓が爆発しています」と喜びをあらわにした。また、「ベター・コール・ソウル」で主演を務めたボブ・オデンカークも「これは素晴らしい作品になる! 最高のメンバーだ」とのコメントを寄せている。

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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