タイカ・ワイティティ、今度はカルトのリーダー役 ─ 不運なカップルの事故物件コメディ、米予告編が公開

監督最新作『ジョジョ・ラビット』で空想上のアドルフ・ヒトラーを演じたタイカ・ワイティティが、今度はカルトのリーダーを演じる。ダークコメディ映画『Seven Stages to Achieve Eternal Bliss(原題)』の米国版予告編が公開された。
物語の主人公は、念願かなって新居のアパートに引っ越し、新生活を始めたばかりの幸せなカップルだ。「私たち、ここに引っ越してきて良かったと思う?」「君は夢だった仕事に就いて、僕たちはこんなに良いアパートに住んでるじゃないか」「でも、どうしてこんなに家賃が安いのかな?」事故物件だからです。カルトのリーダーだった元住人レジナルド・ストーシュは、この部屋のバスタブで自殺。それ以来、残された信者たちが次々と部屋に押し入り、ストーシュと同じようにバスタブ内で自殺を遂げてきたのだ。その数、なんと20人以上。信者たちは、このバスタブこそ永遠の安寧に繋がっていると信じているのである。
「ストーシュについて勉強していたら、どうして彼の後を追う人たちがいるのか分かってきたの」。異常事態を前にして、カップルの女性もまた明らかに常軌を逸していくのだった。「この部屋の住人として、訪問者のお手伝いをして何がおかしいのかなって」。こうして2人の部屋では、次々と死者が増えていく。やがて女性の目には、死んだストーシュの姿も見えるようになり……。
映画監督として『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)や『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(2014)など数々の作品を手がけてきたタイカ・ワイティティは、自身の作品に俳優として出演してきたほか、俳優として『グリーン・ランタン』(2011)やライアン・レイノルズ主演『フリー・ガイ(原題:Free Guy)』、ジェームズ・ガン監督『ザ・スーサイド・スクワッド(原題:The Suicide Squad)』などに出演。本作では、“どう見てもチャールズ・マンソン”なカルトのリーダー、レジナルド・ストーシュ役を演じている。
主人公のカップル役は『天使たちのビッチ・ナイト』(2017)『Don’t Think Twice -僕たちの成功-』(2016)のケイト・ミクーチ、「ビーイング・ヒューマン」(2011-2014)のサム・ハンティントン。捜査のかたわら、実体験から執筆した脚本を売り込みたい刑事役を「リック・アンド・モーティ」脚本・製作総指揮のダン・ハーモンが演じるほか、「ベター・コール・ソウル」(2015-)のレイ・シーホーン、『オースティン・パワーズ』シリーズのミンディ・スターリング、「シリコンバレー」(2014-2019)『フロントランナー』(2018)のジョシュ・ブレナー、「レディー・ダイナマイト」(2016-2017)のマリア・バンフォード、コメディアンのマーク・マッキニー&ダナ・グールドら、日本国内では“知る人ぞ知る”豪華な顔ぶれが集結している。監督はテレビ番組や短編映画を多数手がけ、今回が長編映画デビューとなるヴィヴィエノ・カルディネリだ。
映画『Seven Stages to Achieve Eternal Bliss(原題)』は2020年3月6日に米国公開予定。2018年春のトライベッカ映画祭にて初上映された一作が、2年越しの公開となる。
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Source: Collider