【ネタバレ】「ワンダヴィジョン」最終話、アノ人の行方が描かれなかった理由とは

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)によるドラマ「ワンダヴィジョン」が幕を閉じた。最終話では、物語の完結を前に、ヴィジョンがとある人物と対面し壮大な闘いを繰り広げた。この度、本作の脚本を務めたジャック・シェイファーが、とある人物のその後の行方が描かれなかった理由について語っている。
この記事には、「ワンダヴィジョン」のネタバレが含まれています。本編をご鑑賞後にお読み下さい。

ヴィジョンは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で死んだはずだったが、「ワンダヴィジョン」にて復活を遂げた。過去を思い出せないながらも、ワンダと幸せな生活を送っていたが、物語が進むにつれて異変に気づき始める。最終話では、ワンダの思惑を知り、複雑な思いを抱えながらも家族を守るべく、アガサ・ハークネスやS.W.O.R.D.からの攻撃に応戦した。
そんな中で、ヴィジョンの相手となったのは、もうひとりの自分、ホワイトヴィジョンであった。激闘の末、禁じられたデータにホワイトヴィジョンがアクセスし、これまでの記憶を復元。そして「私はヴィジョンだ」とのこして、どこかに飛び去ってしまったのである。ところが本編では、その後の行方は一切描かれていない。ホワイトヴィジョンのその後については、観客の想像に委ねられたわけだが、どうやら描かれなかったのにはそれなりの理由があったようだ。
米Cinema Blendの取材に応じたジャック・シェイファーは、「ホワイトヴィジョンはワンダの男ではないからです」と説明している。「彼女と子供を授かった男ではありません。シットコムの世界に一緒にいた男ではありません。ワカンダの丘で別れを告げた男でもありません。あれはボディとデータにしか過ぎないのです」。
続けてシェイファーは、ホワイトヴィジョンに記憶を与えて、事実上の復活をさせたことが、キャラクターの特性上いかに正しかったのかについて説明している。
「ヴィジョンのキャラクタリゼーション(特徴付け)に非常に沿っていると感じためです。ヴィジョンのすべてはアイデンティティであり、“音声の次は体、そして今は記憶”というふうになっていて、“私は何なのか?”という自己分析のようなものが絶えず続いているのです。」
そもそもヴィジョンとは元々、人工知能のジャービス(J.A.R.V.I.S)であり、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)で体を手にしたという経緯がある。そんなヴィジョンに記憶を与えて、ホワイトヴィジョンとして復活させたことで、「彼の本質が何であるのかを新たに説明し直す」ことが出来たという。「マーベルのチートとは思いません。本当に正しい選択だったと思います」。色は違えど、記憶を完全に取り戻し、MCUの世界に復活を遂げたヴィジョン。果たして、今後のMCU作品では一体どんな形で登場するのか……。
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Source: Cinema Blend