ザ・ウィークエンド、『東京喰種』『NARUTO』アニメーターら手がけた新曲MVを公開

オルタナティブR&Bの立役者、アメリカ音楽シーンを牽引するザ・ウィークエンド(The Weeknd)が、新アルバム『アフター・アワーズ』に収録のシングル曲「Snowchild」のアニメーション・ミュージックビデオを公開した。
公開された「Snowchild」のミュージックビデオは、ザ・ウィークエンドの半自伝的な内容がアニメーションで映し出されている。自身の故郷であるカナダ・トロントやハリウッド、日本など複数の街を舞台に、一人彷徨うザ・ウィークエンドの姿が伺える。
本ミュージックビデオ内のザ・ウィークエンドは、『アフター・アワーズ』収録曲のミュージックビデオでお馴染み、赤ジャケットに黒グローブ、鼻に絆創膏を貼る姿を本映像でも見せている。星がさんざめく広大な土地に一人横たわる主人公ザ・ウィークエンドは突然、雪の降りしきるトロントの街へ。すると、1人歩く彼の前に広がる景色が一変、日本の街に染まっていく。売春街で娼婦と出会ったザ・ウィークエンドは、東京の一室へ。
ここでまた時空間が歪み、舞台はハリウッドに移る。導かれるように大きな建物にザ・ウィークエンドが向かい、部屋に入ると黒豹に变化した女性の姿が。追い詰められたザ・ウィークエンドは、スーパーヒーローの如く背中から光る十字架を出して対抗、華麗な“十字架さばき”を見せる。そして、場所は再び元の大地へ。ジャケットを脱いだザ・ウィークエンドが街の見える遠くの灯りの方向へと歩み始めると、「Snowchild」と掲げられたカジノの街に切り換わる。最後はタバコをふかすザ・ウィークエンドの姿で映像は終了している。
本映像には、ザ・ウィークエンドの過去作「I Feel It Coming」(2016)や「Heartless」(2019)などのミュージックビデオを彷彿とさせる場面が登場する。
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トロントやハリウッドに加えて本映像には日本が登場するが、アニメーションを手がけたのは、2016年に設立された日本の制作スタジオD’ART Shtajio。同スタジオは、日本で初めて黒人アニメーターが経営する制作会社としても話題となった。演出・原画は、『ポケモン』『NARUTO 疾風伝』『東京喰種トーキョーグール』など、日本アニメを代表する作品に携わったアニメーター、ヘンリー・サーローらが担当しており、本映像もどこか親しみの持てる作風に仕上がっている。