ブラックパンサー役チャドウィック・ボーズマン、マーベルアニメ「What If…?」に多数登場へ ─ 複数エピソードの収録終えていた

『ブラックパンサー』(2018)の故チャドウィック・ボーズマンが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)初のアニメ作品「ホワット・イフ…?(原題:What If…?)」のレコーディングを多数終えていたことがわかった。米Emmy Magazineにて、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が明かしている。
MCU映画の重要な瞬間をフィーチャーし、実際には起こらなかった“もしもの展開”を描く「What If…?」では、「もしもペギー・カーターに超人血清が投与されたら」「バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーがゾンビ化したキャプテン・アメリカと戦ったら」「ティ・チャラがスター・ロードになったら」というエピソードが毎話登場。全ユニバースを見守る存在・ウォッチャー役でジェフリー・ライトがナレーションを務める。
ファイギ社長は「すべて実写では描けなかった物語」だとして、チャドウィックを含むオリジナルキャストの復帰を強調。2020年8月に大腸がんのため逝去したチャドウィックだが、それ以前に「4回レコーディングに参加し、たくさんのエピソードを録ってくれた」という。「今から振り返ると、とても心を打たれる思いです」。
ティ・チャラが登場するものとして現時点で発表されているのは、前述の「ティ・チャラがスター・ロードになったら」というエピソードのみ。ただしファイギ社長のコメントによれば、チャドウィックはその後も複数のエピソードに出演しているとみられる。チャドウィックは最後の実写出演作『マ・レイニーのブラックボトム』が2020年12月18日にNetflixにて配信され、日本国内では最後の主演作『21ブリッジ』も2021年4月に公開予定。これらを経て、おそらく「What If…?」が最後にリリースされる出演作となる。
なお、マーベル・スタジオ/ディズニーはチャドウィックの闘病を知らされておらず、『ブラックパンサー2』をチャドウィック主演で計画しており、チャドウィック自身も逝去直前まで同作の撮影に参加する意思だったとされる(シリーズ第3作の計画もすでに始められていた)。逝去を受けて、マーベル・スタジオはティ・チャラ役の再キャスティングを行わないこと、チャドウィックをデジタル技術で再登場させないことを発表しているため、「What If…?」がティ・チャラにとって最後の出番になる可能性もある。
MCUアニメ「ホワット・イフ…?(原題:What If…?)」はDisney+にて2021年夏配信予定。
Source: Emmy Magazine