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スパイダーマンの「ホワット・イフ…?」参戦、マーベルが脚本家に求めた条件とは

ホワット・イフ…?
(C)2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)初のアニメシリーズ「ホワット・イフ…?」が、ディズニープラスにて配信されるや大きな話題を呼んでいる。「もしもあの時、マーベル・ヒーローたちに別の運命が待っていたとしたら?」を描く本作は、おなじみの“親愛なる隣人”スパイダーマンの登場も大きな見どころだ。

しかしながら、スパイダーマンのMCU登場については厳しい権利問題が存在する。スパイダーマンの映像化権を有するのはソニー・ピクチャーズであり、映画への登場についてはディズニー/マーベルとソニー間で複雑な契約が結ばれているのだ。では、テレビシリーズである「ホワット・イフ…?」にスパイダーマンを登場させる際の障壁はなかったのか?

UPROXXでは、脚本家のA・C・ブラッドリーと監督のブライアン・アンドリュースが、この“スパイダーマン問題”について回答している。ブラッドリーは「それは、私よりもずっと上にいる方々の仕事ですね」と前置きした上で、自身が早くからスパイダーマンの登場を検討していたこと、マーベル側からある条件を提案されたことを明かした。

「私は早いうちから、“スパイダーマンには触れられますか?”と言っていたんです。その時は、“心配しなくて大丈夫、こちらでなんとかします”という答えでしたね。とにかく最高のストーリーを作ってくれれば、こちらの方で動くからと。マーベルから指示をもらった気持ちでした。“映画を違うことをやってくれ、楽しんでくれ、あとはなんとかする”という感じ。」

一方のアンドリュース監督も、「マーベルが求めるのはクオリティ」だと言い、やはり「彼らは“自由にやってくれ、面倒なことは我々がやるから心配ない”という感じ」だったと口をそろえる。「どのプロジェクトも、最初から最後まで求められるのはクオリティ。素晴らしいことだと思います」とも言っているあたり、スタジオ側の要求するハードルは相当高いのだろう。逆に言えば、スパイダーマンのエピソードは、スタジオ側が“面倒なこと”を乗り越えただけのクオリティが保証されているということになりそうだ。

ちなみに「ホワット・イフ…?」のスパイダーマンは、赤いマントを羽織った“ゾンビハンター・スパイディ”として登場する模様。本編とは違う活躍、新しい魅力に期待したい。

マーベル・スタジオのオリジナルアニメーションシリーズ「ホワット・イフ…?」はディズニープラスにて独占配信中。

Source: UPROXX

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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