マーベル「ホワット・イフ…?」第2話のティ・チャラ、『ブラックパンサー』続編に影響与える予定だった

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のアニメシリーズ「ホワット・イフ…?」の第2話『もしも…ティ・チャラがスター・ロードになったら?』は、2020年8月に逝去したチャドウィック・ボーズマンによるティ・チャラの演技を見られる機会となった。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、本作が『ブラックパンサー』(2018)の続編に影響を与える計画があったことを明かしている。
米Varietyの取材にて、ファイギ社長は「ホワット・イフ…?」について「彼の最後の演技になるなんて、まったく思っていなかった」と語っている。レコーディングに3~4回参加したチャドウィックは、本作を面白がり、きわめて熱心に取り組んでいたそうだ。なかでも、この第2話は特にお気に入りだったという。
「このエピソードの脚本を読んだあと、彼が戻ってきて、“このティ・チャラが僕は本当に好き”と言ったんです。その後、ライアン(・クーグラー監督)を交えて話し合いをしました。このティ・チャラをどうやって取り入れようか、と。物語の面ではありませんが、キャラクターのある面は『ブラックパンサー2』に入っていました。今となっては本当に悲しいことですし、ほろ苦い話です。だけど、彼がいてくれて僕は本当に幸せだし、彼の仕事のことも本当に幸せに思います。」
本来、『ブラックパンサー』続編ではティ・チャラの新たな物語が描かれる予定だったが、マーベル側はキャストの交代やチャドウィックのデジタル復活を行わない方針を発表。クーグラー監督は完成済みだった脚本の内容を変更した。したがって、「ホワット・イフ…?」の演技が反映されたティ・チャラの登場もなくなったとみられる。
もっとも、チャドウィック演じるティ・チャラの出番は「ホワット・イフ…?」第2話で終わりではない。プロデューサーのブラッド・ウィンターバウムによると、本シリーズには「4つのエピソードに3種類のティ・チャラが出てくる」とのこと。ただし、監督のブライアン・アンドリュースは「あと何回か、ちょこっとの登場」だと語っているから、メインの役回りは第2話が最後なのだろう。ちなみに、製作陣はコロナ禍にも声優陣の収録を継続しており、チャドウィックもZoomにてレコーディングに参加していたそう。まさしく最後の演技が刻まれた「ホワット・イフ…?」、今後の出番も絶対にお見逃しのないように。
マーベル・スタジオのオリジナルアニメーションシリーズ「ホワット・イフ…?」はディズニープラスにて配信中。
Sources: Variety, SFX Magazine, The Hollywood Reporter