MCUアニメ「What If…?」リモートワークで製作進行中 ─ 新型コロナの影響甚大も「アニメーションは自宅で仕事できる」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)初のアニメシリーズ「What If…?(原題)」は、新型コロナウイルスの影響が続く中、現在も製作が続けられているという。アニメーションを統括するステファン・フランク氏が、米Newsaramaのインタビューにて明かした。
米カリフォルニア州の指示により、2020年3月中旬からウォルト・ディズニー・スタジオズはオフィスの業務を中止している。そんな中、フランク氏をはじめとするアニメーションのスタッフは自宅から作業にあたっているという。
「僕の1日は、自宅のスタジオにいるのと、映像をチェックするためにディズニーのスタジオにいるのと、だいたい2つに分けられるんです。だけど今は、みんながそのすべてをリモートでやっています。周囲の話を聞いたところによると、アニメーションは自宅で安全に作業ができるので、製作を続けることができているようですね。速やかにリモートワークに切り替えてくれたスタジオが素晴らしいんですよ。数日のうちにそうなりましたからね。」
これまでフランク氏は、『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)や『怪盗グルーの月泥棒』(2010)『ヒックとドラゴン』(2010)など、スタジオを問わず多くのアニメ映画に携わってきた。すでに業界の現状はあれこれと耳に入っているという。「企画段階のプロジェクト、公開が遠い作品は保留になっているとも聞いています。けれど、アニメーションに関わる多くの人が、自宅の安全な環境で今も仕事をしている。みんな、とても感謝しています」。
「What If…?」では、過去に製作されてきたMCU映画の重要な瞬間をフィーチャーし、実際には起こらなかった“もしもの展開”が描かれる。全ユニバースを見守るウォッチャー(ジェフリー・ライト)をナレーターに、「もしもペギー・カーターに超人血清が投与され、痩せたスティーブ・ロジャースがハワード・スタークのアーマースーツで戦いに加わったら」「バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーがゾンビ化したキャプテン・アメリカと戦ったら」「ティ・チャラがスター・ロードになったら」といった、さまざまな“もしも”を観ることができるのだ。
製作にあたり、フランク氏はコミックの「What If…?」をたくさん読み返しているとのこと。ただし、シリーズの内容については「ほとんど何も言えません、S.H.I.E.L.D.がやってきて連れ去られてしまう」と話した。「言えるのは、すさまじい才能と情熱があふれているということだけ。僕はとても楽しんでますよ」。
アニメ「What If…?(原題)」シーズン1は2021年夏、Disney+にて配信予定。2019年12月、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、すでにシーズン2の製作に着手していることも明かしていた。
Source: Newsarama.com