マーベルアニメ「ホワット・イフ…?」怖すぎて見送られた物語があった ─「スパイダーマンが本物の蜘蛛に変身する」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)によるアニメシリーズ「ホワット・イフ…?」は、MCUの映画作品内で実際に起こった出来事を基に、“もしもあの時、マーベル・ヒーローたちに別の運命が待っていたとしたら…?”という題材で、“ありえたかもしれない様々なもしもの物語”を描く作品だ。米国ではPG-13指定として配信予定の本作には、あまりにも怖すぎるためボツになったエピソードがあったのだという。
「ホワット・イフ…?」のヘッドライターであるAC・ブラッドリーは米Podcast番組にて、ボツになったエピソードについて「ダークすぎるのがいくつかあった」と明かしており、その内容は、コミック版が基になっているのだという。「そこではスパイダーマンが本物の蜘蛛に変身するのですが、PG-13にしてはダークすぎるし、ボディホラーすぎました」。ボディホラーとは、身体の極度な変容や、肉体が怪物と化していく身体的な恐怖などが描かれるサブジャンルのひとつだ。このエピソードを実際に映像化するとなれば、グロテスクにもなりかねない身体の変形描写を避けては通れなかったということだろう。
このほか、『スター・ウォーズ』ルーク・スカイウォーカーの登場案も存在していたようだが、こちらもマーベル・スタジオのガイドラインにそぐわず却下されてしまったのだという。また、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』と内容が被ってしまったことから書き直しとなった物語など、さまざまな理由から実現に至らなかった案がいくつかあったようだが、それでもブラッドリーは、マーベル・スタジオから与えられた自由に大変満足している様子で、「最高に楽しかったです」と話している。
ちなみに「ホワット・イフ…?」のスパイダーマンは、“ゾンビハンター・スパイディ”として登場する模様。本編とは違う活躍が観られる「ホワット・イフ…?」は、Disney+にて2021年8月11日(水)より日米同時配信開始だ。
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Source: Post−Credit Podcast , Comicbook.com