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ミシェル・ヨー大好き監督タランティーノ、尊敬しすぎて『キル・ビル』の出演オファーを出せなかった

ミシェル・ヨー&タランティーノ
Photo by Naomi Lipowski https://www.flickr.com/photos/naomiml/6145643057/ | THE RIVER | Remixed by THE RIVER

アクションスターのミシェル・ヨーを崇拝し、かつて彼女の俳優引退を思い留まらせたことでも知られる映画監督のクエンティン・タランティーノ。監督はなぜ、『キル・ビル』シリーズでヨーをキャスティングしなかったのだろうか?

『ポリス・ストーリー3』(1993)『グリーン・デスティニー』(2000)などで知られるミシェル・ヨーは、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)『SAYURI』(2005)をはじめ、近年は『ガンパウダー・ミルクシェイク』(2021)『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)などアジアだけでなくハリウッドでも活躍している名優だ。アクションを得意とするだけに、『キル・ビル』には打って付けの人選だったと言えそうだが、どうやらそれが逆に出演できない要因となっていたようだ。

2部作構成の『キル・ビル』では、殺し屋の仕事から足を洗ったユマ・サーマンふんするザ・ブライドが、彼女の結婚式を襲撃した組織に復讐すべく、日本刀で立ち向かう姿が大胆な映像で描かれている。あらゆる武術が存分に盛り込まれた一作には、千葉真一も出演しており、俳優たちに剣術指導したことでも話題を呼んだ。それでは、なぜヨーはキャストのひとりとして選ばれなかったのだろうか? ヨー本人も同じ疑問を抱いていたようで、「クエンティンに同じ質問をしたことがあります」とTown & Countryのインタビューに告白している。

「彼は本当に頭がいいんです」と称賛するヨーだが、タランティーノ監督から告げられた言葉は、「あなたがユマ・サーマンに打ち負かされるなんて、誰が信じると思いますか?」だったそうだ。つまり武術を極めたアクションスターのヨーが、サーマンに戦いで敗北するという現実を、たとえ演技であろうとも観客は受け入れられないだろうとタランティーノは考えたわけである。それは観客だけでなく、ヨーのファンであるタランティーノ監督も同じだったのだろう。

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Source: Town & Country

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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