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ウィル・スミス、奴隷制度題材の作品は避けてきた「スーパーヒーローになりたかったから」─『ジャンゴ』辞退の理由も明かす

ウィル・スミス
© THE RIVER

ハリウッドスターのウィル・スミスといえば、『インデペンデンス・デイ』(1996)ではエイリアンの侵略に立ち向かう勇敢な男を、『アイ・アム・レジェンド』(2007)では人類が絶滅した近未来でたったひとり生き残った孤独な男を、『ハンコック』(2008)ではスーパーヒーローを、『アラジン』(2019)ではジーニーを演じるなど、さまざまな役柄や題材の映画に出演してきたことで知られるが、“奴隷制度”を扱った題材の作品だけは避けて通ってきたのだという

GQのインタビューにてウィル・スミスは、これまで多くの出演依頼を受けてきたにもかかわらず、奴隷制度を題材にした映画に出演することは拒んできたを明かしている。その理由ついては、「キャリア初期の頃は…黒人をあのように見せたくないと考えていました」と説明。「僕はスーパーヒーローになりたかったので。黒人の優秀さを白人と共に描きたかったんです。トム・クルーズが演じるような役を演じてみたかったんです」。

ウィル・スミスが最初に出演を検討した奴隷制度題材の映画は、クエンティン・タランティーノによる『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)だという。同作は、賞金稼ぎに助けられたジャンゴが、奪われた妻を取り戻そうと奮闘する西部劇で、スミスはこのジャンゴ役としての出演依頼を受けていたのである。しかし、ジャンゴ役を最終的に演じたのは、ジェイミー・フォックス。同役を断った理由は、「復讐を題材にした奴隷制度の映画はやりたくなかったから」とのことだ。

もっとも、ウィル・スミスにも転機が訪れたようだ。2020年6月に、アントワーン・フークア監督による新作映画『Emancipation(原題)』で主演・製作を務めることが発表された。ピーターという奴隷が南北戦争中に自由を求めるため、アメリカ北部を目指して逃亡する姿を描く作品で、スミスはこの主人公役を演じる。『ジャンゴ』と同様に、奴隷制度を扱った映画であることには変わりないが、それでも同作を引き受けた理由は、「これは愛と黒人による愛の力についての物語だからです」と説明している。「それは僕自身が感動できるもので、黒人による愛が僕たちを無敵にするという物語なんです」。同作は現在製作中で、2022年内に公開される見込みだ。

Source:GQ

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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