アカデミー賞のビンタ事件から1年、ウィル・スミスが映画復帰へ ─ 『バッドボーイズ4』&Netflixアクション大作を連続撮影

2022年3月、『ドリームプラン』(2021)のウィル・スミスが第94回アカデミー賞授賞式にてプレゼンターのクリス・ロックを平手打ちした事件から早くも約1年が経過した。現在、ウィルは複数の新作映画を準備しており、本格的に俳優業に復帰する構えだという。
米Varietyによると、ウィルの復帰作となるのは自身の代表作『バッドボーイズ』シリーズの第4作『バッドボーイズ4(原題)』。2023年2月には、W主演を務めるマーティン・ローレンスとの告知映像もSNSに投稿されていた。監督は前作『バッドボーイズ フォー・ライフ』(2020)のアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラー。二人にとってもDC映画『バットガール(原題)』のお蔵入り事件後はじめての新作となる。
ウィルは平手打ち事件ののちに謝罪文を発表、映画芸術科学アカデミーを退会。2022年7月には謝罪動画も公開しているが、その後は事件前に撮影を終えていたApple Original映画『自由への道』のプロモーションを除き公の場にあまり姿を見せなかった。ただしアディルによると、ウィルはアディルの結婚式に出席したほか、その当日に『バットガール』のお蔵入りが決まったことを受け、2日後にはアディル&ビラルに連絡を取っていたという。
また報道によると、ウィルは『バッドボーイズ4』の撮影後、Netflix製作のアクション大作『Fast and Loose(原題)』の撮影に参加する予定。本作は2022年2月にゴーサインが出ていたが、監督を務める予定だった『ブレット・トレイン』(2022)のデヴィッド・リーチが別作品に集中するため降板。その後、平手打ち事件を受けて、Netflixは企画を一時凍結していた。
『Fast and Loose』は記憶を失った犯罪組織のリーダーを描く物語だが、現時点で新監督や脚本家、共演者などは不明。情報筋の人物によると「Netflixはウィルとの仕事を再開する最初のスタジオにはなりたがっていなかった」といい、ソニー・ピクチャーズが『バッドボーイズ4』に着手したことを受けて企画の再始動を決定したとされる。
平手打ち事件を受け、ウィルは米国では厳しい批判を受けており、現在でもクリスを支持する声が大きいのが実情だ。しかしながらウィルの出演料に大きな変化は生じていないようで、『バッドボーイズ4』『Fast and Loose』のそれぞれでウィルは2,500万ドルを受け取る見込み。『ブラックアダム』(2022)のドウェイン・ジョンソンや『ジョーカー』続編のホアキン・フェニックスを上回る金額だから、現在もウィルがハリウッド屈指の高給取りのひとりであることがよくわかる。
▼ウィル・スミス の記事
クリス・ロック、ウィル・スミスのビンタ後に謝罪試みていた「傷つけるつもりじゃなかった」 ─ ジェイダ・ピンケット・スミスが沈黙破る 平手打ちは「芝居かと思った」 クリス・ロック、ウィル・スミス平手打ち騒動後にカウンセリングに通っていた ─ 「彼への影響は大きかった」と旧友 「世界中が観ていたのに」 『バッドボーイズ4』のタイトルが若干ややこしいことに ─ 「フォー(4)・ライフ」はもう使えない ライド・オア・ダイ? 『インデペンデンス・デイ』続編の製作者、「自分でも夢中になれないものを作ってしまった」と後悔 ─ ウィル・スミス主演の続編は『ロッキー3』調だった? 『GODZILLA』と共に後悔 2023年アカデミー賞、司会者がウィル・スミスのビンタ事件イジる「ステージに上がりたいならマンダロリアンやスパイダーマンを倒せ」 「一番大事なのは、私の安全ですね」
Source: Variety