ハリウッドで大規模ストライキの可能性、映画やドラマに影響も ─ 98%の脚本家がスト賛成に投票

組合側の要求には、再利用市場における報酬の増額、テレビシリーズの脚本家の規模を大幅に減らす「ミニライターズルーム」の縮小、年金制度と健康基金への拠出金の増加、劇場公開またはストリーミングでリリースされる長編映画の報酬と残留条件の標準化などが含まれている。
2007年-2008年全米脚本家組合ストライキでは、投票に参加した組合員の90%が賛成票を投じた。同ストライキは100日間も続いた上、テレビシリーズのシーズン半ばに行われたため、「CSI」「ブレイキング・バッド」「ビッグバン★セオリー」「デスパレートな妻たち」「LOST」など数多くの作品がエピソード数の削減を余儀なくされたという事例がある。
もし今回ストライキが実施された場合、「NCIS」のような米ネットワーク作品から「ストレンジャー・シングス」のような配信オリジナルシリーズまで、あらゆる作品が影響を受けるだろう。ストの影響は2024年~2025年公開予定の映画にも及ぶとみられ、マーベルのような巨大フランチャイズも何らかの障害に直面する可能性がある。なお、NBCの「Quantum Leap(原題)」などいくつかの作品は、ストライキの可能性を見越して次シーズンのエピソードをすでに制作している。