『X-MEN:アポカリプス』反省、制作陣が明かす ─ 「世界の崩壊とCGだけの映画に」「撮影中に脚本が変わりだしたら危険」

『X-MEN』シリーズ最新作『X-MEN:ダーク・フェニックス(原題:X-Men: Dark Phoenix)』の情報が明らかになるにつれ、制作関係者による過去作への言及も聞こえてきた。『ダーク・フェニックス』あらすじや本編写真などを独占的に伝えたEntertainment Weeklyは、シリーズ前作『X-MEN:アポカリプス』(2016)について制作陣による「反省」の声を伝えている。
『X-MEN:アポカリプス』は2016年の作品。『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014)において歴史改変が起こった後の1983年を舞台に、千年の眠りから目覚めた最古にして最強のミュータント、アポカリプスとの激しい戦いを描いた。全世界興行収入は約5億4,000万ドルで、『X-MEN』シリーズ全10作中では4位を記録したものの、ファン評価はあまり振るわなかった。
Entertainment Weeklyのインタビューでは、『アポカリプス』脚本・製作のサイモン・キンバーグが同作について「フランチャイズの基盤であるキャラクターたちから目を逸してしまった」と認めている。「エモーションとキャラクターよりも、世界の壊滅とビジュアル・エフェクトの映画になってしまいました。」
サイモン氏のこの意見を、プロデューサーのハッチ・パーカーも追う。
「撮影中に脚本が変更されだしたら、それは危険。確かに、後になってみればこのジャンルは美学的にもトーン的にも進化してきたなぁと感じることもあるけど、映画が進化したわけではないんですね。あの映画が優れていると思う点はたくさんあるけれど、全体を見れば、物語的にも感情的にも、プロットの面でも繋げ合わせるのがしんどかった。」
「多くを学んだ」と振り返るハッチ氏ら制作陣とキャストらの『アポカリプス』への苦い後悔は、来たる最新作『ダーク・フェニックス』への新鮮な期待を強調する。これまでの『X-MEN』シリーズの製作・脚本を務めたサイモン・キンバーグが初めて監督を務める『ダーク・フェニックス』は、ミスティーク役ジェニファー・ローレンスら前作までのキャストらが揃って登場。ジェニファーは、サイモン・キンバーグが書き上げた『ダーク・フェニックス』脚本を「(サイモンは)長いことキャラクター達を書いているから、深く理解しているんです」と絶賛し、「突然、今までにないくらい自分のキャラクターと繋がった感覚がある」と語っている。
映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』は2018年11月2日に全米公開予定。
Source:http://ew.com/movies/2017/12/08/dark-phoenix-team-x-men-apocalypse/
http://ew.com/movies/2017/12/07/jennifer-lawrence-x-men-dark-phoenix/