『ワンダーウーマン 1984』米公開日にHBO Maxで同時配信決定 ─ 海外では公開日繰り上げも

DC映画『ワンダーウーマン 1984』が、米国にて2020年12月25日に劇場公開され、同日よりHBO Maxにて配信されることがわかった。米ワーナー・ブラザースが発表した。
『ワンダーウーマン 1984』は2019年12月13日に米国公開予定だったが、同年11月1日への繰り上げが発表されたのち、2020年6月5日へ大幅な繰り下げが決定。その後、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、8月14日、10月2日、12月25日へと延期が続いていた。当初の計画から1年以上の延期を経てもコロナ禍からの完全回復が見込めない今、ワーナーは新たな形でのリリースに踏み切ったことになる。
また、HBO Maxのサービスが開始されていない海外各国では『ワンダーウーマン 1984』は2020年12月16日より劇場公開予定と告知された。
[追記11/19 15:44]この決定を受けて、日本国内では12月18日(金)に公開日が繰り上げられている。
新型コロナウイルスの影響によって、ワーナー・ブラザースはこれまで『トロールズ ミュージック☆パワー』『魔女がいっぱい』の米国における劇場公開を断念し、HBO Maxの配信リリースに切り替えてきた。劇場公開と同日に配信リリース(追加料金なし)を開始するという初めての決断について、親会社であるWarner Mediaのジェイソン・キラーCEOは、「コロナ禍への対応」「劇場体験に対する信念、映画館の重要性」「製作チームやファンのサポート」という観点があったと記している。
ジェイソン氏は声明の中で、「我々は劇場体験に尽力し、この本質的な体験を映画館にもたらすことが今こそ重要だと信じています」とコメント。同時に「新しい形で本作の実力を測れることに期待しています。『オズの魔法使い』のせりふを借りれば、“ここはもうカンザスではない”のです」として、スタジオがコロナ禍の映画館に対応しながら、映画館に足を運べない観客、ストリーミングサービスへの期待を抱く観客にも注意を払う必要があることを強調した。
今回の決定を受けて、パティ・ジェンキンス監督は「時が来ました。どこかで私たちは、与えるべき愛と喜びを分かち合うことを決断せねばならないのです。私たちはこの映画を愛していますし、ファンのみなさんを愛しています。本作が少しでもみなさんの喜びと救いになることを信じてやみません」との声明を発表。なるべく映画館で観てほしい、との思いも示唆した。
— Patty Jenkins (@PattyJenks) November 18, 2020
また、主演・製作のガル・ガドットは「この時をずっと待っていました。みなさんにこの映画をお見せできることを心からうれしく思います」と記している。「簡単な決断ではありませんでした。[中略]かつてないほど共感できる映画だと感じていますし、楽しみと喜びを届けられると信じています。私には特別な作品なので、みなさんにとってもそうであることを願うばかりです」。
— Gal Gadot (@GalGadot) November 19, 2020
▼『ワンダーウーマン 1984』の記事
Sources: Variety, WarnerMedia