「デッドプール」次回作は映画『Xフォース』! 水面下で準備中、始動はしばらく先か ― 『デッドプール3』の制作は未定

20世紀フォックス製作、映画『デッドプール2』が全世界でヒットを記録している今、多くのファンが早くも気にかけているのは続編映画の話題だろう。果たして『デッドプール3』はいつ制作されるのか…というところだが、ライアン・レイノルズら製作チームは映画『Xフォース(仮題)』を準備中。シリーズの次回作はデッドプールの続編ではなく、ついに結成されたヒーローチーム「Xフォース」の作品なのだ。
「『デッドプール3』のことは考えようともしていない」
2018年5月、『デッドプール2』のワールド・プレミアにて、ライアンは『Xフォース』の企画が進行していることを明かしていた。
「『デッドプール3』ではなく、Xフォースの映画について話し合いをしています。(『デッドプール』の)チームで取り組んでいるものです。『デッドプール3』のことは今の時点ではわかりません。考えようともしていないんです。僕たち自身、(作るかどうかは)いずれわかるものだと思ってますよ。」
.@VancityReynolds on ‘Deadpool 3’: “Down the road, I’m sure we’ll figure it out” https://t.co/IQxP6lFUXs #Deadpool2 pic.twitter.com/uYdVrTmf8H
— Variety (@Variety) 2018年5月14日
またライアンは、韓国でのプロモーションでも「『デッドプール3』はないと思います。今後について考えるなら『Xフォース』ですね、いうなれば彼のチームになりますから」と述べているほか、米Entertainment Weekly誌では、デッドプールというキャラクターの扱い方についてこう語っている。
「デッドプールをユニバースの中で適切に活躍させるには、彼からすべてを奪わないといけません。(『デッドプール』シリーズを)あのまま続けることはできないと思ってます。僕はデッドプールをXフォースの一員として捉えているので、チームアップの中で見てみたい。たとえば一対一の対決だったり、X-MENユニバースの女性キャラクターと共演させたりね。
もしも『デッドプール』の単独映画をまた作るとしたら、予算ゼロで大成功させるとか、おかしな障壁は全部ぶち壊すとか、誰にもできないことをやらないといけません。」
発言の真意は掴みきれないものの、おそらくライアンには、デッドプールを活かすには『デッドプール』というシリーズすら不自由になってきた印象があるのかもしれない。チームやユニバースの中で自由に操ることこそ、デッドプールというキャラクターらしさを維持することになると考えているのだろう。
次回作は『Xフォース』、ただし「休憩が必要」
『デッドプール』の次回作という位置づけとなる『Xフォース』で脚本・監督を務めるのは、ドラマ『Marvel デアデビル』(2015-)や映画『キャビン』(2011)を手がけたドリュー・ゴダード。『デッドプール2』には脚本のコンサルタントとして携わった人物だ。
これまでシリーズの脚本を執筆してきたレット・リース&ポール・ワーニックは、ドリューにバトンを渡して「デッドプール」プロジェクトから一旦離脱する。Xフォースのド派手な初登場を見せつけた二人は、いずれ来る『Xフォース』にも期待を寄せるのだった。
「Xフォースの楽しいところは、X-MENよりも倫理的に柔軟な点だと思います。彼らは自分たちの手を汚すこともできる、(X-MENよりも)さらにグレーなエリアにいるわけです。下品なR指定の映画になると思いますよ。きっと『デッドプール』と同じように尖ったアンサンブル・ムービーが見られるでしょうね。」
ただし、映画『Xフォース』の製作はもう少し先になりそうである。2018年5月時点で、ライアンはドリューとの話し合いを進めているものの脚本はまだ存在しないと話しているのだ。すでに本編のストーリーは決まっているものの、脚本という形にはなっていないのだとか……。
『デッドプール2』が公開された今、レット&ポールは、ライアンには「デッドプール」を休憩する時間が必要だと語っている。
「当然のことですが、ここ数ヶ月、ライアンが赤いスーツを脱ぎたがっている、なにか別のことをしたがっているのを感じますよ。僕たちもそうなんです、とにかく頭をスッキリさせたい。『デッドプール2』の脚本を書き始めたのは前作が公開される前でしたから、本当に休んでいないんです。前作のプロモーション・ツアーに出た時でさえ、ホテルでは『2』の脚本を書いていました。デッドプールを休憩する時間が本当になかったんです。」
この言葉通り、レット&ポールとライアンは、今後「デッドプール」とは関係のないプロジェクトに共同で参加する予定。ライアン主演、マイケル・ベイ監督のSFアクション映画『6 Underground(原題)』では二人が脚本・製作を兼任しているほか、同名ボードゲームの映画化作品『Cluedo(仮題)』にも三人は参加するのだ。
ライアン・レイノルズが主導する「デッドプール」プロジェクトは、『デッドプール3』ではなく、ヒーローのチームアップとなる『Xフォース(仮題)』へと繋がっていく。次回作がいつになるかは不明だが、今はじっと続報を待つことにしよう。待ったぶんだけ楽しい作品を見せてくれることは、今や保証されているといっていいはずだ。
映画『デッドプール2』は2018年6月1日より全国の映画館にて公開中。
『デッドプール2』公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/deadpool/
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Sources: Variety, CBR(1, 2), EW, Collider, SR