ディズニー幹部『デッドプール』継続を宣言 ─ フォックスは『X-MEN』終了を示唆、『ニュー・ミュータンツ』現状も判明

米ラスベガスにて開催されている映画業界の一大コンベンション「Cinema Con」にて、ウォルト・ディズニー・カンパニーと20世紀フォックスの事業統合にともなう『X-MEN』シリーズの動向が新たに明かされた。このイベントは2019年4月1~4日(現地時間)に開催されており、大手スタジオのスタッフや映画関係者が多数登壇している。
事業統合によって大きな注目が集まっているのは、これまで20世紀フォックスが製作してきた『X-MEN』『デッドプール』シリーズの動向だ。このたび20世紀フォックスの副会長を務めるエマ・ワッツ氏は、来たる『X-MEN: ダーク・フェニックス』(2019年6月21日公開)を「私たちの巨大な『X-MEN』シリーズを完璧な形で送り出す」作品だと表現。かねてより報じられていたシリーズのリブートを改めて示唆した。『X-MEN』シリーズで脚本・製作を担当、『ダーク・フェニックス』の脚本・監督を務めたサイモン・キンバーグ氏によると、シリーズの“完結”はディズニーとフォックスの事業統合が原因ではなく、物語上の必然性によるものだという。
かたやウォルト・ディズニー・スタジオのアラン・ホルン会長は、「ここ数年のうちに、さらなる『デッドプール』をご覧いただきます」と発言。こちらも以前から伝えられていたように、ディズニー傘下でのシリーズ継続を宣言した形だ。事業統合の完了直後から、デッドプールはウォルト・ディズニー・カンパニーの公式ウェブサイトに登場。さっそく新たな“顔役”を担うことになっていた。
ちなみにファンの間で関心が集まっているのが、『X-MEN』スピンオフ作品にして初のホラー映画『ニュー・ミュータンツ(邦題未定、原題:New Mutants)』だ。同作は2度にわたる公開延期ののち、出演者も「いつ公開されるのかまったくわからない」と口にする状況となっていた。ディズニーの映像配信サービス「Disney+」にて配信され、劇場公開は見送られるとの噂もあったほどだ。
しかし今回のイベントで、ディズニーは『ニュー・ミュータンツ』を2019年の劇場公開予定作品として発表。いまだ続報が待たれる状況ではあるが、ひとまず劇場公開が実現する方針であることは確からしい。なお、本作はフォックスによって2019年8月2日の米国公開予定と告知されていたが、このスケジュールが維持されるかどうかはわからない。
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Sources: ComicBook.com(1, 2, 3), Deadline