『X-MEN』プロフェッサーX役パトリック・スチュワート、マーベル社長と面会 ─ MCU合流、『LOGAN/ローガン』なければ引き受けていた

映画『X-MEN』シリーズでチャールズ・エグゼビア/プロフェッサーXを演じた名優パトリック・スチュワートが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を指揮する、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長と面会していたことがわかった。
英Digital Spyの取材にて、パトリックは「数ヶ月前にケヴィン・ファイギと会って、ずいぶん長い話し合いをしましたよ。チャールズ・エグゼビアを含めて、いろんな作戦や提案の話がありました」と語っている。MCUとX-MENの将来について、マーベル・スタジオはあらゆる可能性を模索し、検討しているようだ。
2020年1月現在、映画版『X-MEN』の今後はまったくの未知数。ウォルト・ディズニーが20世紀フォックスを買収したことで、フォックスが製作してきた『X-MEN』はマーベル・スタジオが手がけるためだ。おなじみX-MENのメンバーは、いずれMCUに合流する方針で企画が進められているところ。ファイギ社長とパトリックが面会したということは、これまで親しまれてきた出演者の続投も選択肢のひとつとして存在するということだろう。
もっとも、パトリックがMCUにてプロフェッサーXを演じることはなさそうだ。いわく、「もしも『LOGAN/ローガン』(2017)を作っていなければ、“イエス”でしたよ。また車椅子に乗って、チャールズ・エグゼビアになれたと思います。だけど、『LOGAN』がすべてを変えてしまいましたから」。パトリックは、『LOGAN/ローガン』のプレミア上映で、ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンと並んで映画を観た際のエピソードを振り返っている。
「プレミア上映が行われたベルリン映画祭で、ヒューと僕は、初めて公の場であの映画を観たんです。すごく気持ちが高ぶってしまって、自分をきちんと保っておかなければならなかったんですね。だって、映画館のど真ん中に座っていたので。ヒューを見たら、彼も手で涙を拭ってるんですよ。“この人まで泣いてるぞ、パトリック、我慢するなよ”と思いましたね。」
最終的に、ヒューとパトリックはすすり泣きながら映画を観て、ラスト数分間は互いの手を取りつつスクリーンを見つめていたという。作品と互いの演技に感動したことから、パトリックは「僕たち2人とも、役柄に別れを告げることを決意しました」と語っている。「2人の男がシリーズを去り、僕たちの役割にも別れを告げたんですよ」。
パトリックの言葉通り、『LOGAN/ローガン』の公開後、ヒューもウルヴァリン役の再演は否定している。ヒューは、自分以外の俳優がウルヴァリンを演じる未来に期待を寄せ、ファイギが手がけるMCU版『X-MEN』にも「楽しみ」と語ったのだ。さて、パトリックと同じく、ヒューもファイギ社長と面会したのだろうか。ファイギ社長は未来の『X-MEN』について、いったいどんな計画を立てているのだろう。
Source: Digital Spy