ヴィン・ディーゼル『トリプルX』第4作、台湾スターのジェイ・チョウが出演へ ― 『グリーン・ホーネット』カトー役など

ヴィン・ディーゼル主演の人気アクション映画シリーズ、『トリプルX』第4作(タイトル未定)に、台湾出身の歌手・俳優としてアジア圏で活躍するジェイ・チョウ(周杰倫)が出演することがわかった。米Varietyほか複数のメディアが報じている。
ジェイ・チョウは北京語をベースとした標準中国語で歌われるポップス「マンドポップ」の第一人者であり、台湾ゴールデン・メロディ賞やMTVアジア・アワードなど複数の音楽賞にも輝く、名実ともに現在のアジアを代表するスターである。俳優としてハリウッドにも進出し、『グリーン・ホーネット』(2011)でカトー役を演じたほか、『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(2016)にも出演している。
2018年11月22日現在、『トリプルX』第4作でジェイが演じる役どころは不明。ジェイは出演にあたって、前作『トリプルX:再起動』(2017)から続投するD・J・カルーソー監督との面会を重ねたということだ。今回の報道で、ジェイは「監督やヴィンとのお仕事、そして世界中の観客にこの映画をお見せすることを楽しみにしています。とてもエキサイティングな映画で、参加できて本当に幸せです」とのコメントを発表した。
また『トリプルX』第4作には、ジャッキー・チェン主演映画『ライジング・ドラゴン』(2013)や『スキップ・トレース』(2016)などの女優ジャン・ランシンの出演も決定。相次いで中華圏の出演者が起用されている背景には、ジャッキー・チェン率いる製作会社スパークル・ロール・メディアをはじめ、中国にある複数の映画関連企業が本作に出資していることがある。前作『トリプルX:再起動』は、海外興行収入3億124万ドルのうち、なんと中国だけで1億6,400万ドル以上を稼ぎ出していた。その続編に中国企業が熱い視線を向けるのは当然なのである。
もちろん本作には、シリーズの主演を務めるヴィン・ディーゼルも続投し、プロデューサーも兼任する。中国での『ワイルド・スピード』人気もあいまって、いまやヴィンは中国で最も支持されているハリウッドスターの一人といっていいだろう。
映画『トリプルX』第4作(タイトル未定)は2019年に撮影予定。劇場公開時期は未定だ。
Sources: Variety, THR, Box Office Mojo