MCUフェーズ4でヤング・アベンジャーズ結成なるか ─ ケヴィン・ファイギが言及「『アイアンマン』のニック・フューリーの気分」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ファンの間で長らく登場が期待されているヤング・アベンジャーズについて、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが言及した。
ヤング・アベンジャーズとは、アベンジャーズの次世代チームとして、若手スーパーヒーローたちが集結したヒーローチーム。MCUの『アントマン』シリーズ第3作『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア(原題:Ant-man And The Wasp: Quantumania)』の悪役として登場することで知られる征服者カーンが前身の姿ナサニエル・リチャーズだった頃に、未来からやってきた自分のお告げにより結成した。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)をターニングポイントに、世代交代の過渡期にあるMCUでは、2021年1月に幕を開けたフェーズ4を皮切りに、新たな若手キャラクターが続々と登場している。『アベンジャーズ』の物語に1つの大きな区切りがついた今、新世代チームとして期待されているものこそ、ヤング・アベンジャーズなのだ。
MCU参戦を望む声が相次ぐ一方で、これまで口がつむがれてきたヤング・アベンジャーズについて、ファイギ社長が米Entertainment Weeklyのインタビューにて考えを明かした。「ワンダヴィジョン」に始まるMCUドラマ群の役割が、ヤング・アベンジャーズ結成に向けた足がかりなのかどうかを訊かれたファイギ社長は「いちコミックファンとして、コミックにあるものは常に我々のインスピレーションでありガイドポイントでもあります」と回答。これを踏まえた上で、新たなヒーローチーム誕生を示唆している。
「いかにして複数の物事が1つとなり、形となっていくのかは、常に期待を打ち破るようなことです。楽しさの醍醐味はつねに、それらを交わらせることですね。とにかく、フェーズ4で、今後も続いていくような新たなタイプのキャラクターたちを紹介していくことになります。」
こう語るファイギ社長、現在の心境を「『アイアンマン』(2008)ラストのニック・フューリーみたいな気分」と表現する。つまり、アベンジャーズ結成の提案を、アイアンマン/トニー・スタークに告げる前のフューリーと同じ気持ちということだ。「新しい役者やパフォーマーが参加するたびに、“君たちは拡大の途中にあるユニバースの一部なんだよ”と伝えています」とファイギ社長。「いま彼らには、ファンを作るために求められる役割をして貰う必要があります」。
これより先では「ワンダヴィジョン」の内容に触れていますのでご注意下さい。
“ヤング・アベンジャーズ”というワード自体には触れなかったファイギ社長だが、既報で判明している新たなヒーローたちの多くは、原作コミックにおいてヤング・アベンジャーズに関連したキャラクターだ。「ワンダヴィジョン」に登場したワンダとヴィジョンの双子の子トミーとビリーは、それぞれスピードとウィッカンという名のスーパーヒーローとしてヤング・アベンジャーズで活躍。また、ドラマ「ホークアイ(原題:Hawkeye)」で初登場するケイトビショップは2代目ホークアイとして、『アントマン』第3作で再登場するキャシー・ラングはスタチュアとして、チームに属する。
また興味深いことに、コミックではヤング・アベンジャーズの発足人ナサニエルの未来の姿である征服者カーンが、上述のように『アントマン』第3作のメインヴィランとして登場することも判明済みだ。現状、ヤング・アベンジャーズ結成は不確定な推測にすぎないが、コミックが“ガイドポイント”であるというファイギ社長の言葉に拠れば、その可能性は大いにあるだろう。
ちなみに、ファイギ社長は以前、『エンドゲーム』に続く『アベンジャーズ』続編の実現について「いずれやります」と答えていた。ここでヤング・アベンジャーズが結成なんてこともあり得るかもしれない。
Source: Entertainment Weekly