ザック・スナイダー監督、『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カットは「あります」 ─ 上映時間214分、フィルム缶が提示される

DCコミックス原作映画『ジャスティス・リーグ』(2017)を途中降板したザック・スナイダー監督が本来意図していたとされる編集版、通称「スナイダー・カット」をめぐって、ついに決定打に近い証言が登場した。ザック・スナイダーその人が、スナイダー・カットの存在を主張するに至ったのだ。以下は、ザック・スナイダー監督が愛用するSNSのVEROに投稿した内容である。

「本当なのか?存在するのか?もちろん、あります」
写真に収められたフィルム缶のラベルには、ザック・スナイダーのイニシャル「Z.S.」と、『ジャスティス・リーグ』を示す「JL」が印字されており、「DIRECTORS CUT(ディレクターズ・カット)」「RUNNING TIME:214(上映時間214分)」との文字も確認できる。実際にCGや劇伴などの編集がどの程度施されているかは不明だが、少なくともザック・スナイダーが意図したバージョンは、フィルムとしてザックの手元に保管されている、ということが確認できるものだ。なお、この度のディレクターズ・カット版214分に対して、劇場公開版は120分。その差にして実に94分だ。
スナイダー・カットの存在をめぐっては、これまで「ある」と「ない」論調の話題が交互に登場するような状況が続いていた。『ジャスティス・リーグ』米公開2周年となった2019年11月17日には、ワンダーウーマン/ダイアナ・プリンス役のガル・ガドット、バットマン/ブルース・ウェイン役のベン・アフレックらがTwitter上で「#ReleaseTheSnyderCut(スナイダーカットを公開せよ)」のメッセージを発信。ザック・スナイダーもこれに「間違いない」と同調する動きを見せていた。
しかし、その直後には米Varietyにて、スナイダー・カットの公開は「夢物語」で「ありえるはずがない」とのレポートも登場。待望論に水を差す展開となっていたが、続けてスーパーマン役のヘンリー・カヴィルからは「(『ジャスティス・リーグ』の)映像を繋ぎ合わせたものがあるらしいということは知っています」との報告も飛び出していた。
ザック監督の公表によって、スナイダー・カット待望派の声がより高まることは明らかだ。今後の展開は、米ワーナー・ブラザースの反応次第と言えよう。
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Source:Zack Snyder